コレクション: 笠間焼

笠間焼について

きめが細かく、粘りがあって成形しやすい笠間粘土で作られる。鉄分を多く含む花崗岩で、そのまま焼くと赤黒い仕上がりになるため、水で溶かした白い土や絵付けなどを表面に施す。薄手で軽い質感が特徴。
●1992年伝統的工芸品指定

技法・発展

笠間焼のはじまりは江戸時代中期。箱田村(現笠間市箱田村)の名士が信楽の陶工を招いて窯を築き、当時は、甕や擂鉢などの日用雑器が焼かれていた。江戸に近いことから、その後、多くの台所用品が生産されるようになり、技術者も増え、産地としての名を馳せた。

笠間焼の現在

近年は、厨房用粗陶器から工芸陶器へと転換を図り、日用品から芸術性の高い花器や茶器まで、笠間焼の自由な作風を生かした多様な作品が、次々に生み出されている。

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